描き続けてきた、その軌跡 ――佐久間智之さん個展開催のお知らせ
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まめぷろマガジンでたびたびご紹介してきた アールブリュット作家
佐久間智之さんがこのたび個展を開催することになりました。
今回の展覧会では、これまでさまざまなアートコンペや展覧会で注目を集めてきた「受賞作品」を中心に展示されます。彼が描いてきた“表現の軌跡”をたどるような構成は、佐久間さん自身の成長の記録であり、私たち観る者にとっては「誰かのまなざしを通して、世界を見直す旅」になることでしょう。
■佐久間智之展 |
会場:シエスタハコダテ4階 函館コミュニティプラザ Gスクエア多目的ホール |
会期:2025年8月16日(土)~8月18日(月) |
時間:10:00~20:45(最終日は14:00まで) |
後援:北海道、北海道教育委員会、札幌市、札幌市教育委員会 |
※作家在廊予定あり |
佐久間さんの作品は、どれもとても“佐久間さんらしい”。それでいて一枚一枚がまったく異なる空気をまとっています。今回展示されるのは、これまで各地のアールブリュット展やコンクールで高く評価された作品たち。多くの審査員や観客を魅了してきた名作が一堂に会します。
智之さんの人柄そのままの明るい色合い、ユニークな構図、そして思いがけないストーリー。それらは見る人それぞれに異なる印象を与えながらも、なぜか心の奥にやさしく残っていきます。
■作品のなかに宿る「記憶」
自分のペースで、思いのままに描く。その姿は、まさにアールブリュット(=生の芸術)の精神そのものです。彼の絵を見ていると、こちらも「感じたままに表現していいんだ」と背中を押されるような、そんな気持ちになります。
今回の展示作品の中には、「パラアートTOKYO国際交流展」や「Art to YOU」など、これまでに大きな舞台で認められた作品も多く含まれています(※詳細は現地での解説をご覧ください)。
これらはまさに、佐久間さんにとっての“表現の原点”であり、“現在地”でもあるのです。
佐久間さんご自身が在廊する予定もあり、もしかしたらご本人に制作秘話を伺えるチャンスもあるかもしれません。
彼の「記憶」をたどる旅に、私たちも没入してみませんか?
■アールブリュットとしての魅力
「アールブリュット(生の芸術)」という言葉が持つ本来の意味、それは既成の枠や技法にとらわれず、心から湧き出るままに表現するということ。
佐久間さんの作品はまさにその象徴であり、だからこそ多くの人の心をとらえて離さないのでしょう。
彼の描く世界は、どこまでも自由でありながら緻密。何度も何度も塗り重ねられた末の「必然」です。
■地域でアートと出会う
今回の会場となる「シエスタハコダテ」4階のGスクエアは、若者や市民活動の交流拠点としても知られています。ふらりと立ち寄れる気軽さと、深く向き合える静けさを兼ね備えた場所です。
この空間で、佐久間さんの作品たちがどのように息づき、訪れる人たちとどのように対話をするのか——とても楽しみです。
障がいのある・なしに関係なく、純粋な表現の力で人と人をつなげることができる。それこそがアールブリュットの魅力であり、今回の展覧会がもつ大きな意義でもあります。
まめぷろマガジンはこれからも、佐久間智之さんの活動を応援し続けていきます。展覧会には、ぜひ足を運んで、作品と“目と心”で向き合ってみてください。